薬と食べ物・嗜好品との飲み合わせ

●牛乳

対象薬物名(代表商品名) 相互作用 併用上の注意など
腸溶性製剤(胃で溶けず、腸に到達してから溶けるようにコーティングしてある製剤のこと) 腸溶性の特性が失われる pH(6.4〜6.8)により、コーティングが溶解し、腸溶性の製剤特性が失われる。
鉄剤 吸収率低下 飲用した牛乳の量に依存した吸収抑制。
エリスロマイシンエストレート 吸収率増大 一緒に飲むと吸収率が増大する。
・塩酸デメチルクロルテトラサイクリン(レダマイシン)・塩酸テトラサイクリン(アクロマイシン)・塩酸オキシテトラサイクリン(テラマイシン)などのテトラサイクリン系抗生物質
・ノルフロキサシン(バクシダール)・シプロフロキサシン(シプロキサン)・トシル酸トスフロイサシン(トスキサシン)などのニューキノロン系抗菌剤
医薬品の吸収が阻害される 牛乳中に含まれるカルシウムと難吸収性のキレートを形成するため。
エチドロン酸二ナトリウム(ダイドロネル) 医薬品の吸収が阻害される カルシウムなどと錯体をつくり吸収が低下するため、本剤の服用前後2時間以内は摂取を避ける。
リン酸エストラムスチンナトリウム(エストラサイト) 医薬品の吸収が阻害される カルシウムイオンとの間に不溶性の複合体が形成されるため同時服用で吸収が抑制される。
グリセオフルビン(フルビスタチンUF) 血中薬物濃度が上昇する 難溶性薬剤であるグリセオフルビンは脂肪を多く含有する牛乳によって溶解性が向上し、胆汁酸塩類とミセル形成をすることで吸収が促進される。
エトレチナート(チガソン) 血中薬物濃度が上昇する 水で服用した場合と比較し、牛乳で服用した場合では、その血中薬物濃度が約260%増加したとの報告がある。
塩化カルシウム・酸化マグネシウム・炭酸カルシウム・炭酸水素ナトリウム
(マーロックス、ファイナリンG、マリジンM)・(コランチル)など
milk‐alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等) マーロックス:機序は不明であるが、血清カルシウムの上昇と本剤による血中pHの上昇が関与すると考えられる。
コランチル:代謝性アルカローシスが持続することにより,尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。

*一般に医薬品は牛乳で服用することが想定されていないため、上記以外にも相互作用の可能性のある医薬品が存在するものと考えられます。そこで、余分な副作用を出さないためにも、
医薬品は水で服用して下さい。


参考書籍:治療薬マニュアル2004,医学書院
       各医薬品添付文書

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